山ちゃんの“見合い恋愛”物語 第4話

2008年06月25日

「まだプロポーズしてないんですけど…」

 

 

運動会で実行委員長の山ちゃん。開会の挨拶。

 


 

翌週は大運動会。真ちゃんは手伝いに来てくれた。

 

当日は「子ども係」をやってもらい、障害を持った子ども達の

 

世話をしてもらったんだけど、一生懸命話しかけて、

 

仲良くしようとがんばっていた。

 

 

帰りに、我が家にちょっと寄ってもらった。

 


客間に通して、父に紹介した。

 

「お父さん、こん人が真ちゃんや」と言うと、父はソフアに座りイキナリ言った。

 

「結婚式の会場は、ワシところの商売の取引もあるき、

 

○○会場でやってもらわんとなあ」

 

 真ちゃんもあたしも、びっくり。

 


「あの…あの…まだプロポーズしてないんですけど…」と真ちゃんが言ったら、

 

父は「そげなことは、後でいいんじゃ。」と笑いながらしゃべりまくり、

 

勝手に会場を決めてしもうた。

 

父は、そういう人だった。気が早くて楽天家。

 

 

プロポーズの前に結構式場が決まったので、

 

改めて言うのもシラケルのだけれど、

 

翌週真ちゃんとうなぎを食べに行ったら、

 

 

「あのう…わしの家は財産も何もないんですが、

 

…嫁さんに来てもらえますか?」と言った。

 

 

「あのう」から「来てもらえますか?」がじれったく長いので、

 

真ちゃんが言い終わらないうちに「はい」と返事をしてしまったのを覚えている。

 

 

あたしは、性格も行動も父に似ていると、よく言われる。

 

 

次回は最終話!