入院一日目

2008年08月18日

■病院の玄関で院長のY先生と、ひさしぶりに再会。

 

「山田さん、こんにちは。どうぞ、ゆっくりしていてださいね」


まるで、湯布院の旅館に泊まりにきたような気分になる。

 

お庭の緑が美しく、蝉の声がミンミンないている。

 

すぐに荷物を病室に運んでくれ、看護師さんやソーシャルワーカーさんが、

 

次々に病室にごあいさつにきてくれた。

 

 

「あら、山田さん! ブログ時々読んでいますよ!」

 

「ここを、第二のわが家と思ってくださいね」な~んて、

 

声をかけてくれるのんだから、うれしくてほっとして、

 

痛み止めを飲んだみたいに、すっと体が楽になった。

 

 


しばらくしたら、病室にY先生が来てくれた。

 

痛み止めの使い方について丁寧に説明しながら、

 

わからないことは、どんな小さなことも、納得いくまで教えてくれた。

 

 

 


そして、こうおっしゃった。

 

 

「山田さん、まだやりたいことが、やれますよ。

 

私、7月に上京していたのですが、

 

めぐみクリニックの小澤先生に会いましたよ。

 

7月に山田さんが『東京の生と死を考える会』に講演に来てくれたことを、

 

とても喜んでおられましたよ」

 

「え!~?、山田さんは、花の谷クリニックの伊藤先生や、

 

菜の花診療所の徳永進先生にも会ったのですか!? 

 

小澤先生もそうですが、みなさん日本の緩和ケアでは

 

有名な先生方ばかりですよ!!」

 

「山田さんは、本当にいろんな方に出会いますねえ! 

 

おもしろいですねえ。まだま~だ、これから動けるようになりますよ!」と、

 

励ましてくださった。

 

 

Y先生の笑顔を見ているだけで、心が安定する。

 

この病院に入院して良かった…とつくづく思った。

 

 

 

 

 ■ベッドで横になって天井を見つめていると、ふとこんなことを考える。

 


「私と同じように、この天井を見つめながら、

 

いったい何人の人が亡くなっていったのだろう」

 

 

「どんな気持ちで夜を迎え、どんな言葉で家族や友人との

 

お別れをしたのだろう」と。

 

 

 この病室の向かいに入院している方は、

 

私と同じくらいの年の男性。大きいけれどかなり痩せていて、きつそう。

 

車イスを家族が押している。私も、いずれ歩けなくなるんだなあ…。

 

 

 

 

 ■午後、エリックマリアからスカイプ(世界中の人とパソコンの画面を通して

 

会話できるテレビ電話みたいな通信)が、かかった。

 

 

「山ちゃ~ん! 僕は、今、スイスにいます。

 

スイスでコンサートの仕事と、学生にチエロを教える仕事をしています。

 

山ちゃん、スイスの写真を送るよ!」

 

 

「山ちゃん、離れているけれど、昨日の夜、チエロのセラピーをしましたよ」 

 

 

エリックマリアの、笑顔はいつだって、子どものようにかわいい。

 

 

 

 

 

 ■夜はジャーナリストの土本さんと、電話で長話をした。

 

水俣のことと、いのちの授業のこととつなげて、どんどん話が広がった。

 

 

只今、「御縁玉」の映画評を書いてくださっているらしい。

 

ありがたいなあ。

 

さめた目と秘めた情熱を持っている女性なので、

 

話していていると、コカコーラみたいにスカっとする。

 

久しぶりに文章が書きたくなった。

 

 

病院の夜は長いけれど、ここは消灯時間はナイので、今

 

晩からテーマを決めて、ゆっくりと書き初めてみようかな。

 

 

うふふ。楽しみだな。




コメントをどうぞ!

山ちゃん、こんばんは。お久しぶりでした。
こちらは、ようやく大きなイベントをやり遂げました。今、脱力感に包まれながら、やり残しているたくさんの宿題を前に、途方に暮れています。

今回の大会は、現地事務局長という立場から、金沢の金森先生の記念講演、種村先生の特別講座…と「いのちの学習」を一つの軸に内容を考え、構成することができました。種村先生は、山ちゃんのこともしっかり伝えて下さいましたよ。

さて、入院生活初日、「うふふ。楽しみだな」って、山ちゃんらしくていいです。ゆっくりと、書いていってくださいね。

投稿者村末勇介:2008年08月18日 22:24

 
 意を決して、初めてのコメントです。

 ”「いのちの授業」をもう一度”に出会い、”恩返し”そしてこのブログ、楽しみにさせていただいています。本を読んで「この人には会わなくちゃ」「会っておかなくちゃ」と思ったのが2ヶ月前、毎日お気に入りをクリックするたびに、自分の行動力の無さにげんなりします。私は北九州で床屋をやっています。お客様に山ちゃんの話をすると、新聞に載っていたとか、NHKであったよねぇとか。結構、山ちゃん有名人です。67歳になる父も「こういう時、泉ちゃんやったらなぁ」と泉ちゃん呼ばわりで、昔からの知り合いみたいに、話の端々に登場するんですよ。俺の方が先に知っとうとぞお~(ちょっとジェラシー)。

投稿者はない たけし:2008年08月18日 23:00

いいなあ。あたしも行きたかった!!その大会。でもね、私にもできることがあるのです。ものすごく小さいことだけれど、いのちの授業のことで今私が思うことを書いておきたいのです。現場でマジメにやっている教師たちには、辛口になるかもしれないけど、気になることがあるから。ふふふ。楽しみにしててね。

投稿者山ちゃん:2008年08月18日 23:07

床屋さん。意を決してのコメントありがとうございます。床屋さんで私の話がどうなっているのか、ちょっと知りたい気分です。また、カキコミしてくださいね。なんていっても入院中なので、個室でちまちま、生きているので外の世界のことが知りたいですわ。

投稿者山ちゃん:2008年08月18日 23:15

山ちゃん、元気になられてよかった。病室から『いのちの授業』どんどん伝えてください。病室からのライブの授業楽しみにしています。

投稿者堀口 正子:2008年08月19日 07:37

山ちゃん、こんにちは。村末先生は、全国から集まった先生方に山ちゃんの本を紹介すべくどっさり仕入れて準備していましたよ。第二の我が家は、あのゆふみ病院かな?山ちゃんがホスピスよいとこ、一度はおいで、と書いていたところ?私もいちど行ってみたいな。でも、また明日からあちこち研修会で出かけます。明日は鹿児島県北部の出水市で、200名ぐらいの先生たちに「いのちの授業」の話をします。もちろん山ちゃんの本とこのブログ宣伝してきます。その次の日は徳之島。9月には広島の緩和ケアの研修会にも出かけます。
 山ちゃんの今だから書けるいのちの授業のライブ楽しみにしています。

投稿者tanemura:2008年08月19日 11:07

ドキドキしながら初投稿させてもらいます。山ちゃん 自筆のお返事ありがとうございました!宝ものです。昨日、山ちゃんに背中を押してもらって休業先の学校へ行ってきました。復帰する事を宣言してきました。私が養護教諭に復帰したら山ちゃんがくださったお葉書を握りしめて「いのちの授業」します!バトンリレーはまだまだ続きますよ。ゆっくり山ちゃんらしくお過ごしくださいね。

投稿者宮部 朋子:2008年08月19日 11:16

泉さん、こんにちは。
私はいつもの大好きなキルトをしてます。そして、泉さんのブログを読むのが日課です。書き込みがない日は心配です。泉さんの文章も、キルトと同じくらい大好きです。長い夜に、名文が生まれるのを期待してます。
そちらの病院に、義姉がボランティアで行きます。前回の時も、「多田の姉です」とご挨拶したそうです。もし見かけましたら、宜しくお願いします。

投稿者多田喜代子:2008年08月19日 17:06

みなさんコメントありがとうございます。種村センセイ、本とブログの宣伝をありがとうございます。わたしのことだけでなく家族のことまでいつも気にかけてくださり、うれしいです。堀口さん、宮部さん、ありがとう。
入院生活は快適ですよ!

投稿者山ちゃん:2008年08月19日 17:27