エリック=マリアとの出会いについて

2007年11月26日

 お正月(1月3日)に、パリの友人がきてくださることになりました。

私の住む昭和の町で、 コンサートをします。よかったらおいでください。


クラシックの好きな方へ、チェロの好きなかたに

お知らせくださるとうれしいです。

 

 

なお、チエリスト エリック=マリアとの出会いについての

物語を書いた文章を添付しています。

 

よかったら読んでください。

 

 

 

「あらがうことのできない魔法にとりつかれたように」

エリック=マリア・クテュリエ コンサートのご案内

 

名前を言うだけで、舌がまわらなくなるような、

フランスのチェリストが、お正月に山ちゃん家に

来てくれることになった。

 

友達は、あたしのことを

 

「出会いの達人」

「転んでもただでは起きないおばさん」

 

などと言っておもしろがっているけれど、

偶然に偶然が重なって、エリック=マリアとパリで出会った。

 

 

“花の都パリ”へ

 

 

それは、今年の夏休みのできごとだった。

2度目の乳がん再発、転移に、すっかりめげていた私に、

さやちゃん(フランスに住む友人)から電話がかかった。


「泉さーん、また悪くなったんだって? じゃ、今のうちに遊びにおいでよ」

かる~く誘うさやちゃんもさやちゃんだが、

「うん。行くわ」

とすぐに答えるあたしも、ヘン?。

 

「残された時間は好きなことをしたほうがいい」と

医師から言われたことを思い出し、

「今のうちに退職金をスカッと使い、

さやちゃんに会いに行こう!」と

アッサリ決めたちゃった。

 

 

彼女自身も、数年前に乳がん手術をした“がん友達”。

会いたい人には、早めに会っておこうと思ったの。

 


水戸黄門だって、旅には「スケさん、カクさん」を連れていた。

治療中のあたしは、カズ(息子)とマミ(娘)をお共に、

2週間の豪遊(体調が心配だったのでエアフランスのビジネスクラスで)に出発した。

 

 


最初の1週間は、さやフアミリーが住んでいる

アンジェ(古き良きフランスが残っているきれいな町)に

滞在し、後半の1週間は花の都パリヘ。

どちらも、もーな(すっごく)楽しかった!

 

 

 

“天才チェリスト”との出会い

 

 

さて、パリでの出来事。

 

上野さん(NHKのデイレクター)から、携帯に電話がかかった。

 

「今日から3日間、仕事の打ち合わせでパリにいるので、

よかったら夕ご飯でも食べない?

たしか…山ちゃんファミリーも、パリでしょ?」

 

 


某テレビ番組がご縁で一度会っただけの上野さんだが、

めっちゃおもしろい人だったので、

パリ再会を喜び「行く~!行く~!」と、くっついてまわった。

 

 

昼間は家族で観光。

夜は上野さんの友達んちでパーティ。

ワインとチーズと音楽で、こんなに楽しめるの!?と、

私は、目からウロコの日々だった。

 

 


囁くようにおしゃべりしながら、ゆったりワインを飲むパリの芸術家たち。

そーなんです。上野さんの友達は、

パリで天才と言われるピアニストやチェリストだったのです。

自宅で生演奏を聞きながら、一緒にすごした日々。

 

あたしって運がいいよね!

 


エリックマリアんちに遊びに行った時も、

通訳の綾ちゃん(とびきりの美人!)が、ずっと一緒にいたので、

乳がんのこと、いのちの授業のこと、保健室のことなど、

通訳してもらいながら、

酔っぱらっていい気持ちでペラペラしゃべっちゃった。

 

 

すると、エリックマリアがこう言った。

 

「最後の1曲、あなたのために弾こう」と。

 


バッハの無伴奏ナントカとかいう曲だった。クラッシックのことは、

ぜんぜん知らない私が言うのもなんですか、

とってもきれいな音色だった。

心にジンジ~ンきて、涙がぽろぽろこぼれた。

チェロって体にいいみたい。

 

 

 

お別れの日に

 

 

 

お別れの日の夜のことだった。

タイ料理の店で綾ちゃんたちと、

おいしいディナーをしていたら、

突然レストランのドアが開いた。

エリックマリアだった。

 

明日、日本に帰る私達3人に会いにきてくれたんだって。

うれしかったなあ~。

 

 


カズが立ち上がって、ごあいさつをした。


「エリックマリア、そしてみなさん、感動的な

パリの夜をありがとう。

実は、フランスに行く前にボクはマミと

『今度の旅行は、お母さんがたくさん笑顔に

なってくれる時間にしよう』と

話し合ってきました。

母はがんが転移し、ずっと治療を続けています。

そんな状態なので、なおさら母が喜んでくれる

旅にしたかったです。

ふりかえってみたら、母が一番いい笑顔をしていたのは、

すばらしい建物をみたときでもなく、

美しい絵を見たときでもなく、

あなたたちに会っている時でした。

その瞬間が最高の笑顔でした。

ボクとマミの二人だけではできなかったことを、

みなさんたちがプレゼントしてくださいました。

おかげさまで、一生忘れられない旅行になりました。

心から…ありがとう」

 

カズは、ウルウルしながら言葉を詰まらせ、涙声だった。

 

 

 

 

願いをかなえるために

 

 

 

 

エリックマリアが言った。

 


「カズ、あなたは幸せです。

私は、幼い頃に病気で母を亡くしました。

私は、母を助けてあげることができなかった。

母と旅行をしたこともないです。

父は2年前からがんです。

カズ、マミ、いい旅になって本当に良かったね。」

 


そして、かばんをゴソゴソさぐってこう言った。

 

 

「三島由紀夫の戯曲、『班女』にこんな場面があります。

もう一度会いたい人に、自分の持っている扇子を預けるのです。

『次に会った時にそれを交換しよう』と願って。

すると、願いがかなって再会することができる。

私の持っているこの扇子をあなたに預けよう。

あなたも何か私に…」

 

と言ったら、

 

 

マミが、お財布から5円玉を出して、

「ご縁がありますように、これを」と手渡した。

 

 

 

 

「日本の南に吸い寄せられて」

 

 

 

帰国して1ケ月後、エリックマリアからメールが届いた。

(もちろん、綾ちゃんが訳した日本語つきのメール)

 

『親愛なる泉さんへお預かりした5円玉は、

とても大切にしており、僕の部屋のチベットの鉢の中で、

僕が家にいるとき、毎日とても良い音色を出します。

どこかでこの5円玉も泉さんの痛みの軽減に役にたっているよう、

僕は祈っています。

(中略)

暮れに仕事で日本(京都)へ行きます。

日本の南に吸い寄せられるという、

あらがうことのできない魔法にとりつかれたように、

泉さんに会いにチェロと共に大分へ行きます。

僕の、ほとんど始めてのちゃんとした日本旅行を、

僕は待ち、綾に準備してもらっています。

年末に向けて、メキシコ、スペイン、

そしてフランスでのコンサートにがんばります。


いっぱいの友情を込めてエリックマリア』

 

 


自宅でわたしだけが聞かせていただくのは、

もったいなくて…ご案内申しあげます。

 


よろしかったら、1月3日に昭和の町でチェロを聞きませんか?


山田泉より

 




コメントをどうぞ!

いずみさん

 ギタリスト矢野ピーの友人、『ももりん』こと、池上由紀です。

中央公民館の講演会、ずっと楽しみにしていたけど、すばらしかったよ~!!!
 
お疲れ様。ゆっくり休まないとね~。

 24日の別府コミニュティーセンターは、78歳の母(元小学校教師)も行きたいと言っていますのでよろしくね。

 チェロのコンサートもぜひ参加させてください。 全員で七名ですが可能ですか? 多すぎるかな???

投稿者池上由紀:2007年12月15日 02:25

ももりんさん、ありがとう!!7名できてくださるなんてうれしい!!
ただ…夜の部は定員いっぱいなので、午後2時からの部でいいですか?
急きょ追加公演として、同じ日の1月3日、午後2時から(1時半開場)豊後高田市のホテル清照(電話0978-24-1611)で、おこないます。昼の部でよろしかった、席を確保いたします。お返事待っておりま~す!!なお、ホテル清照は、豊後高田市の唯一のホテルなので、わかりやすいです。ご安心ください。

投稿者山ちゃん:2007年12月17日 20:37